DIEPSS(Drug-Induced Extrapyramidal Symptoms Scale)

用途

薬原性錐体外路症状の評価
 

診療報酬点数

特定薬剤副作用評価加算(通院・在宅精神療法,精神科継続外来支援・指導料算定の際にDIEPSS評価で25点の加算)
 

評価方法

面接者による評価
 

評価項目

歩行、動作緩慢、流涎、筋強剛、振戦、アカシジア、ジストニア、ジスキネジア、概括重症度
 

概要

■DIEPSSとは

DIEPSSは、稲田により作成された、抗精神病薬を服用中の精神病患者における薬原性錐体外路症状の重症度を評価するための評価尺度である1,2。評価面接中に観察される症状の重症度をベースに、評価期間内における評価面接中以外に出現する症状についても問診や家族から得られる情報を加味して評価する。日本版と英語版が同時開発され、世界23言語版に翻訳されている。

■評価方法

歩行、動作緩慢、流涎、筋強剛、振戦、アカシジア、ジストニア、ジスキネジアの8項目の個別症状に加えて、概括重症度(錐体外路症状全体の重症度)1項目の9項目について、5段階(0:なし/正常、1:ごく軽度/不確実、2:軽度、3:中等度、4:重度)で評価する。
 

■評価時間

約10分
 

連絡先

  • 日本語版・世界23言語版

一般社団法人日本精神科評価尺度研究会

 http://jsprs.org/

 

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参考文献

  1. 稲田俊也. DIEPSSを使いこなす 改訂版 薬原性錐体外路症状の評価と診断-DIEPSSの解説と利用の手引き-. 2012, 星和書店.
  2. 稲田俊也: 医薬品誘発性運動症群の評価尺度. 精神医学 2024特大号: 662-667, 2024