FAST(Functioning Assessment Short Test)

用途

機能障害の評価
 


診療報酬点数

該当せず
 

評価方法

面接者による評価

 

評価項目*

自律性、職業的機能、認知機能、経済的問題、対人関係、余暇時間
 

*この評価項目は英語のオリジナル版の参考訳を掲載しており、和英に齟齬があるときはオリジナル版の英文が優先する(2023年3月14日時点で日本語版は未作成)。

 

概要

■FASTとは

FASTは、スペイン・バルセロナの双極性障害プログラムにより開発されたもので、精神障害者が経験する主な問題に焦点を当て、機能障害を評価する1。自律性、職業的機能、認知機能、経済的問題、対人関係、余暇時間の6つの機能領域における障害や不自由さを評価する24の項目で構成されている。双極性障害のほか、自閉症スペクトラム障害2や統合失調症3などでもその有用性が検討されている。FASTはもともと面接者が評価するための評価尺度として開発されたが、最近では患者自身が評価するためのものの作成も検討されている4

 

■評価方法

自律性(4項目)、職業的機能(5項目)、認知機能(5項目)、経済的問題(2項目)、対人関係(6項目)、余暇時間(2項目)について、各項目を0~3(障害なし~重度に障害されている)の4段階で評価する。

 

■評価時間

約5~10分

 

連絡先

  • オリジナル版(2023年3月14日時点で日本語版は未作成)
    Contact:Dr. Eduard Vieta
    Email:evieta@clinic.cat

 

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参考文献

  1. Rosa AR, et al. Clin Pract Epidemiol Ment Health. 2007;3:5.
  2. Gisbert-Gustemps L, BMC Psychiatry. 2021;21:321.
  3. Luján-Lujan EM, et al. Rev Psiquiatr Salud Ment (Engl Ed). 2022;15:157-166.
  4. Riegler C, et al. Clin Pract Epidemiol Ment Health. 2020;16:192-203.