PRRS(Psychiatric Rework Readiness Scale)

用途

復職の準備性を評価する
 

診療報酬点数

該当せず
 

評価方法

面接者による評価
 

評価項目

基本的生活
症状
基本的社会性
サポート状況
職場との関係
作業能力
準備状況
健康管理
 

概要

■PRRSとは

PRRSは、2009年に秋山らにより23項目から構成される『職場復帰準備性評価シート』として開発された1。その英語名称が『Psychiatric Rework Readiness Scale』とされたことから、後に日本語でも『職場復帰準備性評価スケール』と呼ばれるようになった。復職者の就労継続の予測のみならず2、リワークプログラム参加者においても就労継続の予測が可能であることが報告されている3
 

■評価方法

基本的生活(起床時刻、食生活リズム、戸外での活動)、症状(精神症状、身体症状、熟眠感、睡眠時間、昼間の眠気、興味・関心)、基本的社会性(身だしなみ、他人との交流)、サポート状況(家族との関係、主治医との関係)、職場との関係(トラウマ感情、就業規則・約束の不遵守)、作業能力(集中力、業務への関心・理解、業務務遂行能力)、準備状況(職場上司との接触、業務への準備)、健康管理(服薬コンプライアンス、健康管理スタッフとの関係、再発防止への心構え)の各項目について4段階で評価する。
 

■評価時間

約15~20分
 

連絡先

  • 職場復帰準備性評価シート・リワークマニュアル

一般社団法人日本うつ病リワーク協会
​​​​​​​https://utsu-rework.org/info/

NTT東日本関東病院 品質保証室 室長 秋山剛 先生
akiyama@east.ntt.co.jp

跡見学園女子大学 心理学部 教授 酒井佳永 先生
y-sakai@atomi.ac.jp 

 

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参考文献

  1. 秋山剛. 厚生労働省科学研究補助金こころの健康科学研究事業「リワークプログラムを中心とするうつ病の早期発見から職場復帰に至る包括的治療に関する研究」平成20年度報告書. 2009; pp123-126.
  2. 酒井佳永, ほか. 精神科治療学. 2012; 27:655-667.
  3. 堀井清香, ほか. 精神神経学雑誌. 2019; 121:445-456.