WCST(Wisconsin Card Sorting Test)

用途

高次脳機能を評価
 

診療報酬点数

280点
 

評価方法

神経心理検査(客観的評価)
 

評価項目

遂行機能
 

概要

WCSTとは

WCSTは、主に保続性および抽象的思考を評価するために使用されるが、前頭葉の機能障害の評価に感度が高いことが知られており、遂行機能の評価にも使用される1。遂行機能の測定法として、脳損傷から、てんかん、パーキンソン病、多発性硬化症、統合失調症などの精神疾患にいたるまで、臨床や研究で幅広く用いられている。

D. A. GrantとE. A. Bergが考案し、B. Milnerが前頭葉機能検査として位置づけた原法を、H. E. Nelsonが修正、さらに鹿島晴雄と加藤元一郎が編集を加えたものが、本邦では慶應版ウィスコンシンカード分類検査(KWCST)として使用可能である2
 

■評価方法

赤、緑、黄、青の1~4個の三角形、星型、十字型、丸から構成される図形カードを示し、検者は被検者に教えずにあらかじめ決めておいた分類ルールに基づいて、被検者の分類の正誤を伝える。被検者は、検者から教えられる分類が正しいか否かの情報から、検者が決めた分類ルールを類推していく。

検者は、被検者の連続正答が決められた回数に達成した際に、被検者に予告なしに分類ルールを変更し、それを一定回数続ける。

達成された分類ルールの数と保続数、保続性誤り数によって評価する。

■評価時間

約20~30分
 

連絡先


 

評価尺度一覧へ戻る

 

「身体症状や副作用、認知機能」の他の評価尺度は、以下からご覧いただけます。

詳しくはこちら 

 

 

免責事項

本コンテンツは、各評価尺度について引用をもとに要約したものです。掲載する情報には、第三者による情報や他のウェブサイトへのリンクを通じてもたらされる情報が含まれることがあります。ルンドベック・ジャパン株式会社は、第三者が提供する情報や、当社がリンクを提供するその他のウェブサイトのコンテンツは管理しておらず、それらについて責任を負いません。情報に関しては、ページに記載している連絡先へお問い合わせください。

参考文献

  1. PAR, Inc. https://www.parinc.com/products/pkey/478(2024年6月20日閲覧)
  2. 三京房. https://www.sankyobo.co.jp/akwcst.html(2024年6月20日閲覧)