WHO QOL26(WHO Quality of Life 26)

用途

QOLの評価
 

診療報酬点数

80点
 

評価方法

患者による自己記入式(主観的患者報告アウトカム)

 

評価項目

身体的領域、心理的領域、社会的関係、環境領域

 

概要

■WHO QOL26とは

WHOにより、100項目から構成されるQOLの評価ツールとしてWHOQOL-100が作成された1。WHOQOL-100は、QOLに関連する個々の側面を詳細に評価することができることが特徴である。その一方で、QOLの評価以外にも複数の評価項目が設定される大規模な疫学研究などで使用するには、より簡便な評価ツールが好まれる。そこで、フィールド調査が実施され、WHOQOL-100の簡易版としてWHOQOL-BREFが開発された。WHO QOL26はWHOQOLの調査票開発プロジェクトに参加した田崎らにより、WHOQOL-BREFの日本語版として1997年に開発された2。身体的領域、心理的領域、社会的関係、環境領域の4領域のQOLを問う24項目と、QOL全体を問う2項目の、全26項目から構成されており、検査用紙1枚で、回答と採点を簡単に行うことが可能である。医療のみならず、企業においては従業員の精神健康度をはかる指標としてや、職業と従業員の生活の質の関係を調査することに活用可能である。教育機関においては、教員や生徒、学生を取り巻く生活環境の見直しなど、一般にも幅広く活用できる。
 

■評価方法

身体的領域、心理的領域、社会的関係、環境領域の4領域に関する各項目について、過去2週間に「どのように感じたか」、「どのくらい満足したか」、または「どのくらいの頻度で経験したか」を5段階(まったくない、少しだけ、多少は、かなり、非常に)で評価する。
 

■評価時間

約15分
 

連絡先


 

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参考文献

  1. WHO. https://www.who.int/tools/whoqol (2024年8月20日閲覧)
  2. 田崎美弥子, 中根允文 監. 世界保健機関・精神保健と薬物乱用予防部 編. WHO QOL26. 金子書房.